事業紹介

技術を結集して、
世界に、社会に貢献します。

株式会社シンコーは、「舶用事業」「陸用事業」「サービス事業」の3つの事業領域で、世界に、社会に貢献します。
また、脱炭素社会という時流に対応すべく、カーボンニュートラルに貢献する新製品の開発に取り組んでいます。

舶用事業

舶用LNGポンプ 世界シェアNo.1


当社では、安全でクリーンなエネルギーの台頭に備え、低温液化ガスポンプの開発を1970年代から開始しました。
1973年には通商産業省(現 経済産業省)認定 国産第1号機として、低温液化ガスポンプの試運転設備を導入。
納入する低温液化ガスポンプは全て工場試運転を行うことによって、信頼性の高い製品の供給を可能としています。

その中でも、舶用LNGポンプは、1992年に川崎重工業株式会社様ご建造の LNG FLORA 号に納入させて頂いて以降、近年においては世界シェア90%を超えるに至り、当社を支える主要製品となっています。
シンコーの舶用LNGポンプは、世界中のお客様から高い評価を頂いています。



原油タンカー用カーゴオイルポンプ 及び
駆動用タービン 世界シェアNo.1


当社は原油タンカー用カーゴオイルポンプ及び その駆動用タービン(カーゴオイルポンプタービン)で、世界シェア80%以上を誇るトップメーカーです。
また、船舶の機関室用ポンプや発電機タービンでも多くの納入実績を誇っており、世界中のお客様から高い評価を頂いています。

カーゴオイルポンプ及びカーゴオイルポンプタービンは、セットで製造、販売をしており、出荷前の工場試運転において、船内に近い状態で検査することにより、信頼性の高い製品を供給しています。



海洋開発 〜当社技術の集大成〜


需要が増加しているFPSO※などの浮体式海洋石油・ガス生産設備へ、カーゴオイルポンプ及びその駆動用タービン、発電機タービン、低温液化ガスポンプ、機関室用の各種ポンプを供給しています。洋上で石油、天然ガスを扱うFPSO用の機器には、豊富な実績と信頼性が何よりも重要視されますので、当社 技術の集大成として取り組んでいます。
また、液化天然ガス(LNG)をLNGタンカーから積み下ろし常温・常圧化し貯蔵、その後陸上パイプラインなどに送出するFSRU※などの浮体式LNG貯蔵再ガス化設備へも、当社のポンプを供給しています。

※1 FPSO : Floating Production, Storage and Offloading(浮体式生産貯蔵積出設備)
※2 FSRU : Floating Storage and Regasification Unit(浮体式貯蔵・気化設備)


陸用事業

陸用発電機タービン 国内生産台数No.1


昨今、再生可能エネルギーを利用した発電事業が注目されていますが、当社は以前より、バイオマスや一般廃棄物などの、再生可能エネルギーを利用した発電機タービンを製造してまいりました。
国内では、主に合板工場や各自治体の清掃工場などに、また国外では、砂糖工場やパームオイル工場などへ納入、好評を頂いています。

当社が納入する発電機タービンは負荷運転または無負荷運転を行い全て工場試運転を行うことによって、信頼性の高い製品を供給しています。


サービス事業

世界各地にサービスステーションを設置
顧客最優先のサービスマインドで信頼を獲得


当社は1964年に業界に先駆けて海外にサービス拠点を開設。技術者を派遣してアフターサービスを強化して参りました。現在ではアムステルダムと上海に海外現地法人、バンコク・シンガポール・ドーハに海外事業所、マレーシアに合弁会社を持ち、海外代理店とも連携して迅速なアフターサービスを実現しています。
国内外問わず、製品にトラブルがあれば即座に現地へ駆けつけ、問題を解決することでお客様の信頼を獲得して参りました。

近年では、陸上用発電機タービン向けにIoT技術を利用した遠隔監視サービスを提供するなど、よりお客様思考のアフターサービスを提供しています。



SHINKO
“IoTurbine System”

“IoTurbine System”とは、弊社が新たに提供するアフターサービス体系のことです。
一歩 進んだ、よりお客様志向のアフターサービスを提供します。

今の時代、毎日のように “IoT”(Internet of Things)という言葉を耳にするようになりました。産業機器や公共インフラ、自動車や家電に至るまで、身の回りの ありとあらゆるモノがインターネットにつながり、新しい価値を生み出す時代が到来しつつあります。

弊社のタービンにも、このIoT技術を活用した、高効率なオペレーションのサポートや、重大故障の未然防止をサポートする仕組みを構築しました。タービン専業メーカ独自の視点から、お客様のタービンの「発電利益の極大化」と「ライフタイムコストの極小化」の実現をお手伝いします。

脱炭素社会に向けて

カーボンニュートラルに貢献する新製品の開発


脱炭素社会の実現に向けて、新製品の開発に取り組んでいます。
当社では、これまでに培ってきた極低温の知見を活かし、液化水素(LH2)荷揚げ用ポンプの開発に成功、世界初の液化水素運搬船に納入させて頂きました。

また、船舶の燃料が従来の重油からLNGに転換が進んでおり、新造船では二酸化炭素排出量を低減するエンジンが採用されています。当社はLNG運搬船のほか、バンカリング船や自動車運搬船などにも搭載されるLNG燃料供給ポンプの開発にも成功しています。将来的には炭素を含まないアンモニアを燃料とする船舶の開発が進められており、そのニーズに対応するため、当社ではメインエンジンへアンモニアを供給するポンプの開発にも着手、脱炭素社会という時流に対応すべくチャレンジし続けています。